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子どものやりたい気持ちを引き出す〜馬や自然、場の力を活かして〜

コラム

三陸駒舎では、何を大切にしながら子どもたちの場を作っているのでしょうか?
今回の記事は、最近の子どもたちの様子で、それぞれが印象に残ったシーンを紹介しつつ、子どもたちのやる気を引き出すためのポイントを掘り下げ、その時に馬の存在の重要性や場づくりについて話が広がっていきました。

(三陸駒舎の黍原とJICA青年海外協力隊グローカルプログラムで研修中(2023年4〜6月)の浦田が対話した内容を元に、コラム化しました。)

何度でもチャレンジする気持ちは、どうして湧いてくるの?【シーン1】

【浦田】
私の印象に残っているシーンは、高校生の男の子が、スラックライン(幅5cmのベルトの上を歩いたりする遊び)でバランスを取りながら、落ちても何度も歩いていた様子です。
「できなくても何回もチャレンジして、できるようになるまでやり続ける」ということを感じました。難しくても、最後まではやりきる姿を見ることは、なかなかできないことなのかなと印象に残りました。

【黍原】
三陸駒舎では、誰かにやらされるのではなくて、自分でやりたいことを見つけて、取り組み始めます。
例えば、「今日は、跳び箱します」と言われると、「本当は、やりたくないのに…」などと、自分の気持ちと合わないことが起こります。ですので、子どもたちが来たら、まず「今日は何する?」と問いかけるところからスタートします。そうすると、「これをやりたい」、「あれをやってみたい」というエネルギーが、子どもの身体の内側から湧いてきます。これは、自分にとって少し難しいことに向き合ったときに、挑戦しようという気持ちにつながっていきます。

子どもの気持ちが満たされるために、大人は何ができるか?【シーン2】

【浦田】
黍原さんが、最近印象に残っているシーンは何ですか?

【黍原】
4月の中旬頃なのに、子どもたちが、何回か川に入っていることです。
大人は、寒いのにとか、濡れたら嫌だな、しんどいな等、いろいろなことを考えてしまいますが、子どもは関係ありません。
「楽しい」とか「やりたい」と思うことが先行し、ちょっと気温が上がると自分で家から水着を準備してきて、完全に入る気持ちで来ている子もいます。普通だと「寒いから」と止められそうなことですが、まずは、「自分がやりたい」ということを応援します。なので、子どもたちは、生き生きした表情をしています。子どもの気持ちも満足し、とても満たされます。

先ほど「やりたいを応援する」と話しましたが、他の現場では、つい抑えてしまうこともあります。安全への考慮から、そうしてしまうことかもしれませんが、そこの加減の具合がとても大切です。
川の例をあげると、まだ4月で水温も低いし、「入ったら風邪ひくからやめなさい」と、言ってしまいそうな場面です。(実際に水は無茶苦茶冷たくて、大人は足を付けているだけでも必死ですw)それでも、入りたくて入る、自分でやりたくてやる。そこで起こることの責任も含めて、子ども自身が引き受ける。安全のために、止めるもありますが、それでも僕たちは、なるべく可能な範囲で、できることを増やす、狭めないことを大切にしています。「これをやりたい」という範囲をどこまで広げられるかが、僕たちにできることです。

子どもをやる気を引き出す大人側の在り方を馬から学ぶ

三陸駒舎では、子どもたちだけではなく、スタッフにも自分がやりたいと思ったことや自分の考えていることを率直に伝えてほしいと思っています。スタッフが言わないでいると、子どもたちも 「もしかしたら思ったことを言っちゃいけない」と無意識に気持ちにブレーキがかかります。スタッフが、本音で気持ちを出すことによって、子どもたち自身も自分の本当の気持ちを隠さずに我慢せずに相手に伝えていいんだと、思えます。なので、スタッフの在り方は、とても問われます。
とはいえ、多くの大人たちも、心と身体がバラバラになり、言葉で伝えていても、行動が全くそのようになっていなかったり、自分の本当の気持ちをごまかして暮らしていることがあるのではないでしょうか。

僕たちは、日々馬と関わる中で、率直に伝えることのできる心と身体の在り方を馬から学んでいます。馬と関わっていると、こちらのアクションに対して馬からダイレクトに返ってくるので、こちらが伝えているつもりでも伝わっていなかったり、頭で考えていても身体がそれに伴っていなかったりすると、それも馬に伝わります。その時の馬の動きを見ると、今の自分の心と身体の状態を知ることができます。心と身体がバラバラなことが多い僕ら現代人は、最初から感じとることが難しいので、毎日馬と関わりながら少しずつ心と身体が一致した在り方を感じて、馬から学んだ在り方を子どもたちとの関わり方に返しています。

やりたい気持ちが自然と生まれる環境

実際に、どの様に日々子どもたちが三陸駒舎で過ごしているかというと、それぞれがやりたいことを探して過ごしています。なので、こちらでプログラムを用意することは、基本的にはしていません。
ただ、様々なことに興味を持ったり、身体を使って何かしたいと思えるような環境を用意することはしています。

例えば、三陸駒舎の裏山には、山の斜面に合わせて、幅3×長さ7mほどの大きな滑り台が作ってあり、その上には高さ3mほどの大きなブランコがあり、ゆったり乗ることができます。また、雨の日でも体を動かせるように、室内には3-4人が乗れる大型のブランコや、クライミングボード、トランポリンなどもあります。中庭には、直径4mほどの大きなトランポリンもあるので、思いっきり跳ねて遊ぶこともできます。周りにも川や山があり、少し出かければ畑もあったりと、自然の恵みもいただける地域にあります。
馬や他の動物たちもいるので、普段から触れ合ったり、馬に乗りたい子は乗馬して、集落内を散策したりもしています。また、子どもたちが帰宅する前は、 動物たちをお世話する時間を設けていて、みんなで一緒にエサを計ったり、あげたり、動物を室内に入れたりしています。 三陸駒舎では、動物たちが一緒に暮らし、生きている仲間なので、みんなでお世話をしています。
また、畑で育てている野菜や、ニワトリがいるのでその卵を使ったりして料理もしています。
このようにして、子どもたちが、それぞれにやりたいことをやりながら過ごしています。

子どもたちは、普段から身体を動かす機会が少なかったりします。三陸駒舎では、子どもたちがやりたいことを存分に取り組み、全身を動かし、日頃溜め込んでいるストレスを発散し、発達を促したり、できることが増えるような場を用意しています。

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