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様々な動物たちのおかげで、子どもの多様な個性が受け止められる

コラム

はじめまして!JICA青年海外協力隊グローカルプログラムで派遣前の実習をしている浦田萌子です。三陸駒舎には4月から約3ヶ月お世話になります。このコラムでは、三陸駒舎での子どもたちの様子やスタッフの思いなどをお伝えしていきます。

(今回は、三陸駒舎の黍原と浦田の対話した内容を元に、コラム化しました。)

Q.馬だけではなく他の動物も一緒に暮らしているのは、なぜですか?

A.(黍原)それぞれ動物によって個性や特徴・大きさが全然違います。
馬は、子どもの顔や背より大きいです。最初、馬と出会った時に、怖がったり、びっくりしたりする子どももいます。でも、そこを乗り越えていくことも一つの成長になります。その時に他の動物もいるとその繋ぎ役として、様々な間—人と人、動物と動物、人と動物など−を取り持ってくれます。

ちなみに、三陸駒舎には、馬以外に、犬、猫、ヤギ、ウサギ、ニワトリと一緒に暮らしています。

例えば、ウサギが最初の入り口となって、その後、馬に繋がることがあります。
三陸駒舎にいるウサギのラビちゃんは、子どもたちの体の大きさに比べてとても小さく、子どもで抱きかかえることができます。それに比べて馬は、子どもの体より大きく、顔を見上げないと馬と目が合わないです。子どもは最初怖がって、馬に近づくことができない場合があります。
その時、ウサギのラビちゃんは、子どもがくると「草ちょうだい!」という感じで、近寄ってきます。それで、子どもが草をあげると、どんどん食べてくれます。その流れで、「馬にも草をあげてみよう」と誘うと、草をあげて食べてくれたのが楽しいという気持ちがあるから、抵抗なく馬に近づいて草をあげられることがあります。

動物には、それぞれいろんな特徴や個性があります。また、子どもたちもいろんな個性があるので、それぞれの個性や特徴が組み合わさり、活動が展開していきます。


馬以外の動物も一緒に子どもたちみんなでお世話をしたり遊んでいます。
では、ここで子どもたちの馬以外の動物たちとの関係性を紹介します。

動物が作り出す安心できる居場所〜ヤギにスリスリされて癒やされる

三陸駒舎に来たら、いつもヤギのメーちゃんと一緒にいる小学校3年生の齊藤碧星(あおと)さん。碧星さんは、メーちゃんといるときは、本当に楽しそうで顔をパッと明るくさせて笑顔でいつも一緒にいます。メ-ちゃんといることで「今、僕は癒されています」というオーラがすごい溢れています。碧星さんはいつも「メーちゃん!」と大きな声で呼んだり、ヤギの小屋の中で一緒に過ごしたりしています。メーちゃんは自分の頭を碧星さんの体にいつもスリスリこすりつけています。

メーちゃんは、人間では作ることができない様な安心できる居場所を子どもに提供しています。

動物が触媒となって子どもを前に進める〜犬のおかげで新しいことに挑戦

三陸駒舎を利用して1年半になる松田時世(とき)さん。時世さんは、動物がちょっと苦手だけど少し興味あるという感じでした。 時世さんは、三陸駒舎に来ると犬のブン太と散歩によく出かけていました。昨年秋にブン太が亡くなってしまいましたが、今も時世さんは、近所にいる犬のところに行って「ワンワン」と言いながら犬と遊んでいます。

利用開始して、1年ほど経過して、動物にも慣れてきた2022年9月、馬にも近寄ってきました。そこでスタッフが、時世さんに「乗る?」と聞いたら「うん」と答えました。馬にまたがる時は、恐る恐るという感じでしたが、馬の上ではとても良い笑顔を見せてくれていました。
その後も、時々気が向くと乗馬をします。時世さんは、普段は発話は多くないのですが、今年4月に乗馬した際は、自分から「さんぽ」と声を出して、馬で集落内の散策に出掛けたいという気持ちを伝えてくれました。

ブン太が、ずっと時世さんとやり取りをしてくれたおかげで、時世さんが新しいことに挑戦する後押しをしてくれました。ブン太は、天国に行く前に置き土産を残してくれました。

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