2021年3月18日にClubhouse(音声SNS)の馬ルームに呼ばれて話した内容の最終回(第3回目)です。
馬ルームvol.3の内容
- ゼロ村パカラッチョの経営について
- サブスクが重要(月額定額制)
- 三陸駒舎の今後のビジョンについて
- パン×馬×福祉事業
- 釜石市ふるさと納税の活用
- 馬との暮らしと移住
- 不登校の子どもと馬
2021年3月18日にClubhouse(音声SNS)の馬ルームに呼ばれて話した内容の最終回(第3回目)です。
馬ルームvol.3のトピックス
▼ゼロ村パカラッチョの経営について
– サブスクが重要(月額定額制)
▼三陸駒舎の今後のビジョンについて
– パン×馬×福祉事業
▼釜石市ふるさと納税の活用
▼馬との暮らしと移住
▼不登校の子どもと馬
今回Clubhouseでご一緒したのは、
▼対州馬が好きすぎて対馬に移住した獣医の吉原知子さん
▼仙台でユニークなゼロ村牧場パカラッチョを運営する平井崇昇さん
の馬好きのお二方です。
## Overview
このドキュメントは、複数のミーティングノートをまとめたもので、ホースセラピー、福祉事業、ビジネスモデル、地域貢献、プロモーション活動など、さまざまなテーマについての議論が含まれています。各セクションでは、具体的な取り組みや課題、今後の展望が述べられており、最後にアクションアイテムがまとめられています。
## 三陸駒所の取り組みとホースセラピー
– **ホースセラピーの活動**
– 三陸駒所では、古民家で馬3頭と暮らしながら、子どもたちへのホースセラピーを実施。
– 地域づくりや子どもとの関わり方についても取り組んでいる。
– **スタッフ募集**
– ホースセラピーの活動を共に進める仲間を募集中。
– 詳細は概要欄のリンクを参照。
## 経営とサブスクリプションモデル
– **ゼロ村牧場パカラッチョの取り組み**
– サブスクリプションモデルの重要性を強調。
– 定額収入の仕組みを構築し、スポンサー的な支援を受ける。
– **収益モデル**
– 一口話:1万円で月に2回乗馬可能。
– 放課後パカラッチョ:月謝制で1回7200円。
– 週末イベント:最低4万円の収益を目指す。
– **コスト管理**
– 大規模施設を作らず、コストを抑える工夫。
– 雨の日には焚き火でコーヒーを楽しむなど、低コストでの楽しみ方を提案。
## 対馬での馬との触れ合い
– **対馬での馬の飼育場所**
– 東横インホテル:触れ合い可能、将来的に乗馬も検討。
– 目幌ダムの馬事公園:20〜25頭の馬が飼育され、乗馬体験も可能。
– 麻生米パーク:8頭に増やし、乗馬体験を提供予定。
– **地域貢献と教育**
– 地域の子どもたちや問題を抱える子どもたちへの支援。
– 馬を使った教育や社会的課題へのアプローチを模索。
## 経営の課題とバランス
– **持続可能な経営**
– スモールビジネスとしての経営と地域貢献のバランスを考慮。
– 継続的な収益確保の重要性を認識。
## 福祉事業の立ち上げと安定化
– **立ち上げ時の課題**
– 福祉サービスの開始時は財政的に厳しかった。
– スタッフの増員や施設の拡充を行い、子どもたちへのケアが手厚くなった。
– **現在の状況と今後の展望**
– 福祉事業を始めて3年が経過し、財政的に安定。
– 子どもたちが成長し、次のステップを考える必要がある。
– 馬を活用した新しい仕事作りを模索中。
## 馬とパンを活用した新しいビジョン
– **ビジョンの概要**
– 馬とパンを組み合わせた新しい事業を考案。
– 地域の伝統的な馬の活用法を取り入れ、持続可能なビジネスモデルを構築。
– **具体的なアイデア**
– 石窯でパンを焼く際に馬を活用。
– 馬の糞を堆肥として利用し、農業に活用。
– 小さなポニーに荷馬車を引かせ、パンと絵本を販売する。
## ビジネスモデルと資金調達
– **資金調達の可能性**
– SDGs系の補助金の活用を検討。
– 昔ながらの農法や福祉系のトレンドを活用した資金調達の可能性。
– **助成金の利用に対する意見**
– 助成金はスタートアップ向けであり、長期的なビジネスには不向きとの意見。
– 遊び心を持ったビジョンが重要。
## プロモーションと支援の呼びかけ
– **プロモーション活動**
– 馬とパンと絵本のイメージ図をSNSで公開。
– ポストカードとして返礼品を提供。
– **支援の呼びかけ**
– ふるさと納税を通じた支援を呼びかけ。
– 支援者には特別な返礼品を提供。
## その他の意見
– **新しいパンのアイデア**
– 抹茶やヨモギを練り込んだ「ボロパン」の提案。
– 食べたいかどうかは意見が分かれる。
## クラブハウスとアンケートの活用
– **クラブハウスの利点**
– 手を挙げて発言しにくい場面でも、クラブハウスを通じてコンタクトを取ることができる。
– スピーカーが参加者に上がってきてほしいという感情を持つことがあるが、クラブハウスを使うことでそのような状況を避けられる。
## 対州馬保存活動と資金調達
– **現状の課題**
– 対馬市の対州馬保存会が市の中に組み込まれており、資金調達が難しい状況。
– 地方ではお金を稼ごうとする動きが批判されやすい。
– **提案とアイデア**
– 対州馬保存会のために寄付を募る方法として、一口馬主制度の整備を検討。
– ふるさと納税を活用して、対州馬保存活動を支援する仕組みを作ることが可能。
– 民間での活動が行政よりも柔軟に動ける可能性がある。
## 福祉と教育の連携
– **新たな知識と可能性**
– 児童支援員、看護師、教員免許、保育士と連携することで、放課後の障害を持つ子どもたちへのサービスが可能。
– 対馬でホースセラピーを行うことで、地域の子どもたちに新たな選択肢を提供できる。
– **地域の現状**
– 福島のような地方では、不登校児が多く、子どもたちの選択肢が限られている。
– 部活動の選択肢が少ないため、適応できない子どもたちが苦しむ状況がある。
## 馬とセラピーの可能性
– **セラピーとしての馬の役割**
– 馬がセラピーとして活用される可能性について議論。
– 子供たちにとって馬が役立つ場を提供することができると感じた。
– 「馬がいる場所がお役に立てる」という意見が共有された。
– **馬と子供たちの関わり**
– 不登校の子供たちや福祉サービス外の子供たちを受け入れている。
– 馬を通じて子供たちの変化を観察し、馬が活躍できる場を提供。
## 人材と活動の広がり
– **新しい人材の参加**
– 保育士経験者が自然の中での子供たちの育成に興味を持ち、参加。
– 森の幼稚園など、都会的な保育現場とは異なる環境での活動に関心を持つ人材が増加。
– **活動の広報とメディア露出**
– Yahoo!ニュースでの活動紹介が行われた。
– インタビューを通じて、子供たちの成長や環境の変化を伝える。
## 次回のテーマと今後の展望
– **次回のテーマ**
– 「馬と他のスキル」をテーマに、馬と暮らすことのアイディアを深める。
– 馬に関連する新しいスキルや人材についての議論を予定。
– **今後の活動**
– ポッドキャストの更新頻度を上げ、テーマごとに進行。
– リアルなイベントやSNSを通じて活動を広める。

今回Clubhouseでご一緒したのは、次の馬好きのお二方です。
さんこまラジオ〜馬と子どもの現場を声で届けます
※現在、三陸駒舎ではスタッフ募集しています。気になる方はぜひ三陸駒舎のウェブサイトをチェックしてください。
森のようちえん全国交流フォーラムで出会った作業療法士・中山千春さん(一般社団法人SOL代表)をお迎えして、「作業療法 × 自然 × 子どもの育ち」をテーマにお話をうかがいました。
病院や室内のリハビリではなく、あえて“森の中”をフィールドに選ぶのはなぜなのか。平均台と倒木の違い、触覚過敏の子が自分から土や葉っぱに触れたくなる瞬間、雨上がりの森で転ぶ体験が前庭感覚や平衡感覚をどう育てていくのか…。自然そのものが「治療環境」になるという視点が、具体的なエピソードとともに語られます。
一方で、森の中は“好きなことだけ”に逃げ込むこともできてしまう場所。だからこそSOLでは、集団のわらべ唄遊びを通して、「順番を待つ」「挑戦する」「我慢する」といった社会性や、生きていくうえでの“技”を育てているのだそうです。三陸駒舎の「みんなで馬の世話をする時間」とも響き合う、〈拡散と収縮〉〈自由と枠〉の話は、保育や療育の現場で迷い続ける大人たちの背中を、そっと押してくれます。
さらに後半では、「子どもに問いを返す関わり方」や、「答えが見えないときに、ただ一緒に“漂う”スタッフのあり方」、そして馬が大人の内面を映し出す“鏡”として機能することなど、現場ならではのリアルな視点がたっぷり。記念すべき100回目のエピソードにふさわしく、「迷いながら現場をつくることは、実はとても豊かなことなんだ」と感じられる対談になりました。
森で育つ子どもたちの姿や、わらべ唄が響く輪の真ん中で、スタッフたちが頭をひねりながら子ども一人ひとりの21歳の姿を思い描いている——。そんな場面が自然と目に浮かんでくるはずです。ぜひ最後までお聴きください。
三陸駒舎 https://kamakoma.org
お便りフォーム https://bit.ly/4hhsQr1
ゲスト:中山千春さん(一般社団法人SOL代表)
■ この対談の前に収録したポッドキャスト(シャチュラジ)
035 阿蘇のカルデラで育つインクルーシブな場〜作業療法士が考える「自然×療育×地域づくり」【ゲスト:一般社団法人 SOL 代表理事 中山千春さん】
https://open.spotify.com/episode/4kmH9Hm1QYJh704pIEdBsq
■ 関連エピソード(さんこまラジオ)
▼099 自然災害と自然体験(後編)〜「ただ、そこにいる」馬の存在 ―つながりが心を癒すとき―
災害後の心の回復と「つながり」の力について。馬や自然が“いてくれる存在”として支えることを語る回。
▼098 自然災害と自然体験(前編)〜野外教育が育む「再生の力」とは?
野外教育や自然体験が、「自然に生かされている感覚」や地域とのつながりをどう育てるかを深掘りするエピソード。
▼094 頭より先に動く身体〜馬と子どもが教えてくれた「言葉を超える力」(前編)
言葉より先に動く身体の感覚、馬と子どもの関わりから見える“今ここ”の学びについて語る回。
■ 視点
1. 自然環境での療育の意義 – [中山千春], [黍原]
– 作業療法士が自然環境を活用する理由
作業療法は、困りごとを抱える人が自分らしい暮らしに戻るための伴走者である。中山氏にとって、人間が動物・生き物である以上、森の中で過ごすのは当たり前であり、特に幼児期の原体験として不可欠だと考えている。作業療法で学ぶ文化人類学の視点からも、人間がもともと森で生きてきた歴史を踏まえれば、自然の中での活動は理にかなっている。
– 室内療育と比較した自然環境の優位性
感覚統合療法を例に、室内の画一的な環境(同じブランコ、平均台)に対し、森は常に変化する。倒木の上を歩くことは、平らな平均台とは異なり、表面の凹凸や滑りやすさなど一歩ごとに異なる調整を体に要求する。これにより、体と心が自然に柔軟に調整される。また、森は子どもたちの「~したい」という内的動機を引き出し、触覚過敏の子でも自ら葉っぱに触れたくなるなど、優れた療育環境を提供する。
2. 自然療育の課題と補完的アプローチ – [中山千春], [黍原]
– 自然環境だけでは不足する社会的スキルの育成
森の中では、子どもは好きな活動を選べるため、苦手や挑戦を避ける傾向がある。特に、人との関わり方、我慢、努力、挑戦といった社会性を学ぶ機会が不足しがちになる。人の中で生きていくための技を学ぶ必要があると中山氏は指摘する。
– 「わらべうた」や「共同作業」による補完
中山氏の施設では、集団遊びとしての「わらべうた」を導入。これにより、順番を待つ、他者と比較せず自身の成長を認める、挑戦する勇気を持つといった社会性を学ぶ。黍原氏の施設では、馬の世話や掃除といった「お仕事」を全員で共同で行い、同様の機能(拡散と収縮のリズム)を果たしている。自由な時間と枠組みのある時間の両方を提供し、子どもの中に軸を育てる。
3. 子どもの成長を捉える視点とスタッフの関わり方 – [中山千春], [黍原]
– 子どもの未来を見据えた多角的な対話
スタッフは、子どもが21歳になった時を想像し、「自分の幸せを見出せる子」を目標に、今何が必要かを多角的に議論する。作業療法士的視点だけでなく、「人間としてどう育てるか」という観点で、子どもの素晴らしさをどう伸ばすか、課題にどう向き合うかを徹底的に話し合う。
– 「問いかけ」と「共感的な寄り添い」
スタッフは子ども自身に考えてもらうため、まず自分の気持ちを言葉にさせ、その上で「どうしたいか」を問いかける。思考が難しい子には気持ちを代弁し、選択肢を示すことから始める。答えがわからない時は、スタッフが無理に導くのではなく、子どもの気持ちやその場の空気に「一緒に漂い」、共感的に寄り添うことを大切にする。これにより、子どもは満たされた感覚を得て、自ら次の一歩を踏み出すことがある。
📝 結論
自然環境での療育は、子どもの身体的・精神的発達や内発的動機付けを促す上で非常に有効である。一方で、好きな活動に偏り社会性を育む機会が不足しやすい課題がある。そのため、「わらべうた」や「共同作業」といった構造化された活動を組み合わせ、自由な「拡散」と規律ある「収縮」のリズムを作ることが、子どもの自己肯定感や社会で生きる力を育む上で重要である。支援者は子どもの未来を見据え、多角的な視点で対話し、現場では「問いかけ」と「共感的な寄り添い」を通じて、子どもの自律的な成長を支えることが求められる。
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■ 最後に流れる曲は、本編で話した内容を文字起こしして、生成AIで作詞作曲しました。
森が呼んでる
[Verse]
部屋の中じゃ聞こえない
土の匂い 葉っぱのささやき
転んだひざが教えてくれる
まだ知らないわたしのバランス
[Chorus]
森が呼んでる おいでって呼んでる
好きなことだけじゃ辿り着けない明日へ
迷いながらも 手を取り合いながら
自分で自分の幸せを決めていく
[Verse]
丸太の上で震える足
順番待つ列の中の鼓動
「どうしたい?」って投げかける声が
胸の奥の小さな火を揺らす
[Bridge]
ひどかったねって そっとつぶやいて
一緒にただ 立ち尽くす大人がいて
泣きむしな背中に吹き抜ける風が
勇気って名前に変わる
[Outro]
いつか二十歳過ぎたわたしが
今日の泥んこを思い出すだろう
馬の瞳と森の静けさが
「大丈夫」と軸をくれたこと

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