ホースセラピーの効果について3つの側面からお話しました。
(1) からだ
馬の背中の揺れは、人の歩行時の骨盤と同じ動きをする。馬に乗ることで、上手に歩いた感覚が得られ、歩く練習に。
(2) 脳や感覚
馬との関わりの中には、子どもの欲求を満たす感覚が多様。7つの感覚(五感+固有覚:筋肉を動かす感覚、前庭覚:傾き・加速を感じる感覚)をバランス良く取り入れ、感覚統合を促す。
(3) こころ
馬をお世話することで、自分は役に立つ存在だと実感し、自尊心、自己有用感が育まれる。主体性・自主性が引き出される。コミュニケーション能力やリーダーシップの向上にもつながる。
ホースセラピーの効果について3つの側面からお話しました。
(1) からだ
馬の背中の揺れは、人の歩行時の骨盤と同じ動きをする。馬に乗ることで、上手に歩いた感覚が得られ、歩く練習に。
(2) 脳や感覚
馬との関わりの中には、子どもの欲求を満たす感覚が多様。7つの感覚(五感+固有覚:筋肉を動かす感覚、前庭覚:傾き・加速を感じる感覚)をバランス良く取り入れ、感覚統合を促す。
(3) こころ
馬をお世話することで、自分は役に立つ存在だと実感し、自尊心、自己有用感が育まれる。主体性・自主性が引き出される。コミュニケーション能力やリーダーシップの向上にもつながる。
▼合わせて聴きたい
014 非定型が子どもの身体と脳を育む
https://anchor.fm/kamakoma/episodes/014-e164k73
質問や感想、今後取り上げて欲しいテーマなどをコチラで募集中です
https://peing.net/ja/kibihara
#ホースセラピー #森のようちえん #馬 #アニマルセラピー #セラピー #自然保育 #自然体験 #子育て #感覚統合 #障害児 #障がい児 #自然 #放課後等デイサービス #児童発達支援 #療育 #環境教育 #岩手 #釜石 #復興 #古民家

【合わせて聴きたい】014 非定型が子どもの身体と脳を育む
自然や馬の活動の中には、非定型なモノであふれています。
非定型とは、型が定まっていない状態。つまり、人工的な環境とは真逆ということ。
自然や馬は、非定型で、情報量が人工的な環境とは格段に多くなります。
同じような活動をしていても、ちょっとした子どもの動きの違いで、環境から受け取る情報は変わってきます。その日の天候やコンディションによっても変わってきます。
同じように見えても同じ体験はありません。
支援者・保育者が、活動の設定をあまりしなくても、子ども自身が活動の難易度の調整もすることが出来ます。つまり、その子にあった活動に自然と変化していきます。
環境から受け取る情報の変化が、子どもの身体や脳を育てる栄養素となります。
▼合わせて聴きたい
022 五感は古い。感覚は脳の栄養素〜七つの感覚と感覚統合
https://anchor.fm/kamakoma/episodes/022-e18hu90
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質問や感想、今後取り上げて欲しいテーマなどをコチラで募集中です
https://peing.net/ja/kibihara
#ホースセラピー #森のようちえん #馬 #アニマルセラピー #セラピー #自然保育 #自然体験 #子育て #感覚統合 #障害児 #障がい児 #自然 #放課後等デイサービス #児童発達支援 #療育 #環境教育 #岩手 #釜石 #復興 #古民家

さんこまラジオ〜馬と子どもの現場を声で届けます
自然災害と「つながり」の力──馬や自然が心に灯す小さな光
今回のエピソードでは、「自然災害と体験、活動、自然体験(後編)」というテーマで、震災を通して見えてきた“回復”と“つながり”の在り方について、きびはらが静かに語ります。
震災後の子どもたちの心のケアを続けてきた児童精神科医・八木澤純子先生の知見を紹介しながら、心の回復において“社会関係資本”、つまり人とのつながりが大きな支えになるという話題に触れます。そしてその「つながり」は人だけに限らず、馬や自然といった“存在してくれている”ものとの関係性にも広がっていきます。
能登の震災で、竹の子をもらったという一言に元気をもらった女性のエピソードや、馬に触れることで回復していく人の姿──それらは、言葉以上に深い“つながり”の力を私たちに教えてくれます。
災害の中でも自然とともに生きる意味を見つけること、そして、ただ「いてくれる」存在が心に与える癒しについて、一緒に考えてみませんか?
ぜひ最後までお聴きください。
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三陸駒舎 https://kamakoma.org
お便りフォーム→ https://bit.ly/4hhsQr1
#ホースセラピー #自然体験 #震災支援 #心のケア #馬のいる暮らし #社会関係資本 #被災地支援 #発達支援 #子どものメンタルヘルス #いわてこどもケアセンター #自然とつながる #災害と暮らし #レジリエンス #能登地震 #農的暮らし #竹の子の話 #森のようちえん #野外教育 #三陸駒舎 #さんこまラジオ
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自然と共に 〜静けさがくれた力〜
[Verse]静かに揺れる 古い屋根の下で馬の瞳が すべてを映してた言葉のないぬくもりに そっと触れたとき崩れた心に 小さな光が差す[Chorus]忘れないよ 竹の子の香り帰る場所があるって 思い出させてくれた揺れる地面の上でも 変わらない風がある私はここにいる 自然と共に[Verse]傷ついた街に 海がささやいた「また生きていけるよ」って 波が教えてくれた人と馬と森の声 交わらなくても心の奥で 響いてるメッセージ[Bridge]怖かった夜を越えて あの日の涙がやさしさの種になる もう一度歩き出せる[Chorus]忘れないよ 馬のそばで何も言わずに ただそばにいてくれた傷があるからこそ つながれる手がある私はここにいる 自然と共に[Outro]変わりゆく日々の中で変わらずにそこにあるものその存在が 私を救ってくれる
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社会関係資本 ホースセラピー 災害後メンタル回復
テーマ
震災後の子ども・親のメンタル回復における社会関係資本の重要性を、いわてこどもケアセンターの臨床・追跡研究に基づき紹介。人とのつながりに加え、馬や地域の自然資源との関係も関係資本として拡張しうる視点を提示。ホースセラピーの具体的実践、能登半島地震後の復興ワークショップ事例、自然の恵みと脅威の両義性を踏まえた支援設計の留意点を共有した。
要点
1. 自然災害と自然体験の後半テーマの要旨
2. [Speaker 1]は築100年超の古民家で馬3頭と暮らしながらホースセラピーに取り組んでいる
3. 震災後に設置された『いわてこどもケアセンター』の紹介
4. 児童精神科医・八木澤純子先生のコホート分析・追跡調査と臨床実践
5. 子どもと親のメンタルの水位(推移)を震災後に継続的に追跡
6. 社会関係資本がメンタル回復に有効という知見
7. 社会関係資本は人だけでなく馬や地域の自然資源とのつながりも含めうるという提案
8. 能登半島地震後の現地ボランティアと住民復興プラン・ワークショップのファシリテーション経験
9. 震災は1月、現地入りは4月下旬〜5月の言及(去年の5月/4月下旬)
10. 輪島の方が金沢市内に避難し、春先に友人からタケノコをもらい、原田から出たタケノコを食べて元気になったという具体例
ハイライト
– ”『いてくれる存在』は、その人の安定にとても寄与してくれる。”– [Speaker 1] 《講話(災害と自然体験・後半)》
– ”自然は恵みもあるし、いろんなことも起こる—その両面を肌身で知っているから、そこで生きていける。”– [Speaker 1] 《講話(釜石の漁師の語りに触れて)》
章とトピック
社会関係資本と災害後のメンタル回復
震災後の子ども・親のメンタルの回復において、社会関係資本(人とのつながり)が有効とされる知見を、いわてこどもケアセンターの児童精神科医・八木澤純子によるコホート分析・追跡調査・臨床経験から紹介。さらに、社会関係資本は人間関係だけでなく、馬との関係や地域の自然資源とのつながりも含めて拡張しうるという視座を提示。
– 要点
– いわてこどもケアセンターは震災後に設置された子どもの心と体のケア機関
– 児童精神科医・八木澤純子先生がコホート分析・追跡調査・臨床を継続
– 『関係資本が豊かな人ほどメンタル回復に有効』という結論
– ソーシャルキャピタル(社会関係資本)を人以外(馬・自然資源)にも拡張
– 馬や自然とのつながりが安定と回復に寄与
– 説明
[Speaker 1]は、震災後のメンタルケアの実務と研究に基づく知見として、社会関係資本の重要性を紹介したうえで、自身のホースセラピーの文脈に重ね、馬という非人間の他者や地域の自然資源との結びつきも『関係資本』とみなすべきだと論じた。これは、安定・安心感・生命力の受容を通じて心理的回復力(レジリエンス)を高めるという実感的・臨床的観察に裏付けられている。
– Examples
震災後に設置された『いわてこどもケアセンター』で、児童精神科医・八木澤純子先生が、子どもたちと親のメンタルの水位(推移)を継続的に追跡し、コホート分析や臨床現場の経験を積み上げてきた。その結果、関係資本が豊かな人ほどメンタル回復に有効であるとされた。
– 震災後の長期的追跡(コホート)により、関係性の量と質が回復に影響することを定量・定性両面から把握
– 臨床現場での介入結果と照合し、実務的示唆を得る
震災が1月に発生した後、去年の5月(4月の下旬かなの言及を含む)に[Speaker 1]は現地ボランティアに入り、地域住民の復興プランを考えるワークショップのファシリテーターとして参加。グループにいた輪島の方は金沢市内に避難しており、春先に金沢に残っている友人から『原田から出てきた』タケノコをもらって食べて元気になったと語った。これは、変わらずそこにある自然への安心感・生命力の受容が、心理的回復に寄与する事例として示された。
– 住民参加型の復興計画立案過程で、自然資源の循環(タケノコ)とコミュニティのつながりが心身の回復に働く具体例が共有された
– 避難・帰郷を繰り返す生活の中で、地域自然の持続性が安全感・一体感を再構築
『未来のための金曜日』の運動で世界的に知られるグレタ・トゥーンベリ(当時12歳とされる言及)の映画において、活動に伴う批判や怒り、周囲に思いが伝わらない苦悩の場面で、彼女が馬のもとに行き触れる描写がある。言語的会話はなくとも、馬の『いてくれる』存在を介して、地球という生命システムの一部である自己の感覚を回復する様子が示される。
– 非言語的相互作用が自己同一性とつながり感覚の再編に資する
– 『いてくれる存在』が安全基地として機能し、ストレス緩和と意味づけの再構築を促す
震災後、[Speaker 1]が釜石で漁師らの話を聞いた際、『この海があるから俺たちは生きてんだ/生かされてんだ』という語りがあった。自然は被害ももたらす一方で恵みも与えるという両面を肌身で知っているからこそ、大きな被害の後でもそこで生きていくことができるという実感が示された。
– 生計・文化・精神性が自然と結びつくことでレジリエンスが形成される
– 脅威と恵みの両面受容がリスク認知と適応行動を支える

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