三陸駒舎のことを詳しく知りたい方々のための参考資料・リンク集です。
三陸駒舎の現場から生まれた冊子など
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馬との暮らしが生み出すもの〜力が湧く子どもの身体を育む
6つの文章が収められています。全44ページ
馬は、子どものみならず大人にとっても良き先生となってくれます。僕らを様々な囚われから解き放ち、幸せに生きるための身体を養ってくれる存在です。ただ馬がいれば良いというわけではなくて、命に寄り添う馬の暮らしの型をつくっていくことで、それは自然と起こります。
馬は、僕らに様々な贈り物を無条件に与えてくれます。その贈り物は、僕らの心身を満たし、幸せに生きていく源泉となります。
「あとがき」より
目次
- 馬が自然が子どもを癒やし成長させる
- 頭より先に動く身体
- 馬と出会い「楽しかった!」の裏側で起こっていること
- 大人も馬から学び、子どもとの関わりに活かす
- 馬と身体と、〈あり方〉の養い方
- 子どもがワクワクする場をつくるために、何が必要なのか?
はじめに
僕は2016年から馬との暮らしを始めて、今では毎月延200名程の子どもたちがやってきます。その中で、多くの豊かな時間を経験してきました。これは、馬のいる現場に限らず、様々な現場で子どもに関わる支援者・指導者、子育て中の親にとっても、子どもの健やかな育ちにおいて本質的で大切なものが詰まっています。さらに、ここには人間を中心とした社会で感じられる様々な生きづらさや困難さを解決する糸口があると感じています。
馬との間で起こることは、感覚的で個人的なものなので、言葉にすることが難しいものです。しかし、この経験を多くの人にも知ってほしいという願いから、この数年どうしたら伝えられるのかと試行錯誤してきました。
本書には6つの文章が収められていますが、それぞれ独立しているので、気になる物からお読みください。前半がより具体的な内容で、後半に進むにつれて少し抽象的な内容となりますので、このような現場に触れたことがない方は、順番に読んでいただいた方が、現場で起こっているイメージが掴みやすいかもしれません。 馬がもたらす豊かな世界を言葉で伝えきることはできませんが、その入り口まで誘うことが出来たら嬉しく思います。本書が、皆さんの日常の暮らしや生き方をより良いものに変化する一助になることを願っています。
馬と暮らす中で、自分とつながり、他者とつながる 〜大きな命と向き合うことで、もたらされるもの〜 三陸駒舎 インタビュー小冊子 その1
スタッフと対話をして、その内容にコメントを入れて対話の内容を深めた小冊子。全20ページ。冒頭部分はこんな感じ。
まえがき
三陸駒舎には、毎日のように子どもたちがやってきて、馬や周りの自然と共に過ごす中で、そこでは様々なことが起こっています。それはとても豊かな時間だなぁという感覚はあるのですが、なかなか言葉には成りません。一緒に現場をつくっているスタッフのいくみさんと対話をしながらその感覚を探ってみました。
編集後記
馬や子どもたちと共に過ごす中で、ふと気付くと身体全体に満たされた感覚が訪れている。例えば、馬にリードをつけて歩かせていると、次第に馬と歩調が合ってきて、歩かせていたところから、一緒に歩いている感じになり、これがなんとも心地よい。こうして記すと説明的になってしまって、その時の空気感は伝わっていないと感じてしまう。
収録が終わった直後は、普段の現場の雰囲気は言葉になったのだろうか、というモヤモヤした感覚が残っていた。書き起こした文章を何度も読み返し、コメントを入れているうちに、身体に訪れている感覚が言葉に成るか成らないかの輪郭がぼんやりと立ち現れてきた。言葉でハッキリさせてしまうと嘘くさくなるが、そうではないアプローチをとったことで、振り返ってみれば、その身体感覚の輪郭をなんとかして捉えようとする試みとなった。
今回、捉えようとした輪郭は、僕らが日々馬や子どもたちと過ごす中で起こっている豊かな世界のほんの一部だ。今後も馬と子どもの世界を言葉として紡いでいきたい。
オリジナル ポストカード
おうちは自然学校だ!
数人の仲間と一緒に制作した冊子。全92ページ
馬と暮らすことによって、どの様に暮らしや仕事、学びがデザインされるのか、
子どもたちが馬との暮らしの中で成長するエピソードを書いています。
目次(抜粋)
- 冒険智力(Adventure intelligence)を育むために
- 動物によって暮らしや仕事、学びがデザインされる
- 母・ヒト・動物として。懐かしい未来を想わさるようになること。
- 自然学校はじめてみた!理想と現実
- 「おうち自然学校」の産声
- アーバンおうち自然学校
- 子どもたちが暮らす『このまち』で、未来の担い手をはぐくむ!
- 障がいがあっても、なくても。オンラインで、リアルで、いっしょに自然と遊ぼう!
- あこがれの田舎ぐらし〜おうち自然学校2年生
- おうち自然学校レシピ30選
- おうち自然学校 関係者分布図
- 特別ふろく「コブベンチャー」 律
エピローグ(抜粋) 黍原豊
自然体験は非日常とよく言われるが、おうち自然学校は日常だ。ここに、一番の可能性を感じる。
SDGsは、この数年で多くの人々が知る言葉となったが、それによって僕らの暮らしは変わっただろうか?トップダウンではなくボトムアップ。僕らの足元から、この世界を良くしていきたい。〈おうち〉からの変革は、大きな力となる。
プログラムを[提供する側/受ける側]という関係性の中で構成されるのではなく、それぞれが主体となって、しかも体験のための体験ではなく、それぞれの暮らしに直結しておうち自然学校は成り立っている。そろそろ、体験のための体験に、つまらなさや虚しさを感じている人もいるはずだ。そんな人たちには、ぜひおうち自然学校の仲間に入って欲しい。
僕らを取り巻く様々な社会課題にも、おうち自然学校はつながることができる。不登校、引きこもり、格差貧困、虐待、自死の増加、孤独死…。おうちは地域に根ざしているから、地域の困りごとに出会いやすいし、手を差し伸べやすい。あらゆる地域におうち自然学校が広がれば、地域を支えるセーフティーネットにもなり得ることが出来る。それぞれのやり方で、続けられることが始まれば、地域を支える制度からこぼれ落ちる隙間を埋めることも出来るかもしれない。しかも、勝手に始めたことだから、その時の状況に応じて小回りを利かせながら変化させることができる。
少し堅苦しいことを述べてきたが、あくまでも舞台は「おうち」だ。肩肘張らずに、自分らしく、楽しく、出来ることから始めてみる。余裕があれば、その場をちょっと地域にひらいてみる。もし、やっていることに自信が持てなければ、僕らのネットワークにつながれば、仲間が出来て、様々な知恵が交換され、「なんだ、こんな感じで出来るんだ」と視界が開ける。
おうち自然学校を始めれば(もしくは、わざわざ始めずとも「なんだ既にやっていた」と自覚すれば)、日常における意識が変わり始める。1人1人の力は小さいが、一度気付いてしまった意識は、元にはもどらず、変わり続けていく。変わり始めた意識は、伝播し世界も変えていく。その先には、今よりも豊かで幸せに暮らす世界が広がっているはずだ。
yahoo!ニュースに掲載された記事
馬や子どもに関するエッセイなど
三陸駒舎の解説動画、音声配信
三陸駒舎の取り組みを詳しく話した動画リスト
テレビなどで放送してもらった動画など
音声配信ポッドキャスト「さんこまラジオ」
様々なテーマを取り上げています。
さんこまラジオ2021年 オススメ放送回
ポッドキャストの登録方法なども紹介しています。
参考書籍 感覚統合、馬関係
でこぼこした発達の子どもたち: 感覚統合の問題と上手につきあっていくために
保育者が知っておきたい 発達が気になる子の感覚統合 (Gakken保育Books)
ホースセラピーや馬に関連する本で最初の一冊をオススメするならこちら
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